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大正レトロの街、山形県花沢市の銀山温泉にたたずむ温泉旅館「古勢起屋別館」8月の宿泊レビュー

銀山温泉は、江戸時代には銀の採掘の町として栄え、その後、銀の採掘が衰退した大正時代前後からは、湯治の町として発展しました。現在でも当時の雰囲気を色濃く残し、大正レトロを味わいたい旅行者を惹きつける魅力的な町です。

そんな銀山温泉にある温泉宿「古勢起屋別館」に、8月のお盆の時期に宿泊しましたので、その時の様子をお伝えいたします。

 

 

銀山温泉到着。古勢起屋別館に向かう

銀山温泉は銀山川の上流に位置し、温泉街のメイン通りには一般車両での乗り入れができません。温泉街に宿泊する場合は、共同駐車場に車を停め、各宿のシャトルバスで温泉街まで送迎してもらうことになります。

シャトルバスで温泉街の入り口まで移動すると、宿のスタッフが出迎え、宿まで案内してくれます。

 

銀山川に沿って5分ほど、街並みを楽しみながら歩いていくと、今回予約した宿「古勢起屋別館」に到着しました。

 

古勢起屋別館は、当時のレイアウトをそのまま残した風情があり、1階にフロントと温泉、2階に食事処、3階から5階に客室が配置されています。今風の大きなロビーはなく、フロントで予約名を告げると、そのまま客室まで案内してもらえます。

 

宿内の通路もレトロな雰囲気をうまく残しており、濃い色の板張りの廊下を通って客室まで進みます。

 

古勢起屋別館の「浪漫客室」の様子

今回は最上階の5階にある「浪漫客室」を予約しました。部屋の入口にあるレトロな明かりも、とても気に入りました。

 

浪漫客室は2間続きの部屋で、こちらの居間でチェックインを行いました。館内の案内やお部屋の説明を、落ち着いた部屋の中で受けられるのは嬉しいですね。

 

居間の隣には寝室があります。和モダンの寝室はレトロな雰囲気を楽しめるように工夫されており、宿泊中の居心地は最高でした。

 

部屋からの眺めは…まずまずといったところです。銀山川を挟んだ街並みを一望することはできませんが、大きな窓からの眺めはとても気持ち良いものでした。

 

2016年にリニューアルされたそうで、洗面所もトイレも綺麗でした。

 

古勢起屋別館の食事

今回の宿泊は、夕食と朝食付きのプランにしました。銀山温泉の街並みをゆるりと楽しんだあと、疲れた体を温泉で癒し、2階の食事処でゆったりと晩御飯を楽しみました。

飲み物はセルフサービスで、宿泊中はいつでも飲み放題でした。日本酒やビールなどのアルコールからソフトドリンクまで、種類も豊富です。食前には、「米どころ山形!」ということで、日本酒の飲み比べを楽しむことができました。

 

夕食は和懐石で、前菜から魚料理、肉料理、焼き物、蒸し物、そしてデザートへと続きます。特に、前菜の鰻ときゅうりの組み合わせがとても美味しかったです。

 

どの料理も地元の食材がしっかりと使われており、品数も豊富で、最後まで楽しい食事を楽しめました。宿の料理は量が多くて食べきれないこともありますが、今回はすべて食べても少し余裕があるくらいの量でした。相棒は、品数を見ながら最後まで美味しく食べられるように、途中から少しセーブしていました。

特に肉料理のビーフシチューは、ホロホロとした柔らかさで個人的には絶品でした。そしてデザートのずんだプリンも爽やかで、夕食を良い感じに締めくくってくれました。

 

朝食も夕食と同じ場所で、こちらも和食でした。さすが米どころ山形!と感心するほど、ご飯が絶品でした。一粒一粒がふっくらと炊き上がった白米が、朝ごはんをさらに美味しくしてくれ、大満足でした。

 

 

古勢起屋別館の様子。おまけ

客室に用意されていたおやつはどちらも美味しかったです!山形の花笠まつりの花笠をかたどった「ヤッショーマカショ」は、素朴な甘さとほどよいザクッとした食感が癖になります。「一粒の想い」は、山ぶどうを使った薄切りの羊羹で、甘酸っぱい味とふるふるとした食感がやみつきになります。

 

また、館内にはレトロな絵がいくつか飾られています。温泉に向かう途中などにふと目に入ると、思わず足を止めて観察したくなるような魅力的な絵ばかりで、宿泊中の楽しみの一つでした。

 

古勢起屋別館 宿泊まとめ

大正レトロを満喫できる銀山温泉の宿「古勢起屋別館」。温泉の様子を詳しくお伝えできませんでしたが、本当に素晴らしい温泉でした。とろみがあり、肌がヌルスベになるような温泉で、まさに癒しのひとときでした。館内もレトロな雰囲気を大切にしながら、現代風の使いやすさを工夫していました。改装に力を入れている宿は、時には少し残念に感じることもありますが、こちらの宿は部屋から温泉、スタッフの方の対応まで、すべてが満足できるものでした。

また、私たちが予約した際は6か月前から可能でしたが、かなり早い段階で満室になることが多いようなので、早めの予約をお勧めします。

 

古勢起屋別館ウェブサイト: 

古勢起屋別館 | 銀山温泉 古勢起屋別館

 

JR山形駅から古勢起屋別館までのルート(車で約1時間半)

 

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